品質への取り組み

建材の塗装は屋外の厳しい環境下で何年耐えられるかを要求されます

住宅で10年、ビル建材などは20年以上の耐久性を要求されます。

従いまして耐候性をはじめ付着性、耐酸性、耐アルカリ性、耐湿性、耐沸騰水性、アルミ関係ではキャス試験、冷熱サイクル試験など様々な試験を社内及び塗料メーカー、工業試験場などで実施しております。

品質への取り組み
品質への取り組み

このような試験や数々の施工現場の追跡調査などを実施して技術を蓄積、新たなる製品にフィードバックしております。


 また1998年、アルミ鋳物メーカーの塗装部門としてISO9001を取得。
同メーカー様によります、年に数回の厳しい監査を受けつつ現在に至っております。

品質への取り組み
品質への取り組み

昨今は広範囲にわたる工業製品を手掛けさせて頂いておりますが、それぞれのお客様の品質要求にお応えしております。

また、ご要望があれば、製品の使用状況などを考慮して最適な、塗料の選択、塗装工程、検査、梱包方法、配送までをご提案しております。お気軽にご相談下さい。



品質管理の新体制

建材塗装では10年、20年の耐久性を要求されます。建物は同じ場所に存在し続けますので前処理、塗装が最適であったかは一目瞭然です。不具合が起こらぬようしっかりと管理しつつ塗膜性能も確認する必要がありました。特に、アルミ鋳物建材の密着性に関しましては沸騰水試験を過去より数十年に渡り毎日欠かさず行って参りました。

時代とともに当社では業種を問わず様々な分野の製品を受注させていただいております。製品の素材も実に多く塗料、塗装工程も多くの種類が存在しております。
鉄だけでも、SPCC材などの無処理鋼板。SECC材いわゆるボンデ鋼板などの電気亜鉛メッキ鋼板をはじめ溶融亜鉛メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ZAM鋼板など様々な種類のメッキ鋼鈑がございます。また非鉄金属ではアルミ材、アルミ鋳物、SUS材も膨大な種類がございます。
様々な種類の金属素材に対して当社の前処理及び使用する塗料による塗装工程が適切であるかは完成した塗膜を見ても判断が出来ません。まして、製品を使用して数年後の状態など分かりません。それには製品の用途などにより様々な塗膜性能試験を実施する必要がございます。塗膜性能の確認は通常、塗料メーカー若しくは工業試験場に依頼する必要がございますが試験装置の混み具合によっては数か月単位で時間がかかってしまうことがございます。また、工業試験場などに依頼しますと経費もかなり掛かってしまいます。

塗装の目的は金属素材の保護(腐食から素材を守る=防錆)、美観(製品に着色や意匠により付加価値を高める)、機能(耐候性、摩耗性、耐熱性、遮熱性、導電性等々)とありますが、
当社では塗装の一番基本である『保護』の部分は社内で検証できるように検査装置を導入して参りました。膜厚、光沢、色差計はもとより、物体温度測定機、沸騰水試験機、恒温高湿試験機、塩水噴霧試験機、衝撃試験機、マイクロスコープなどを揃えております。
お客様の製品に対して当社の前処理及び使用している塗料若しくは塗装工程が最適であるかをいつでも確認できる体制を構築いたしました。

当社では超耐性塗装や凹凸のある木目や石目、青銅、真鍮古美色などの特殊な意匠塗装を得意としておりますが、加えて塗装の基本性能も社内で検証できるサービスを付加してお客様に安心して塗装をご依頼いただけるよう心掛けております。

沸騰水試験機

一番簡単に塗膜の密着が検証可能

製品用

製品用

製品用

製品用

テストピース用

テストピース用

テストピース用

テストピース用

恒温恒湿試験機

沸騰水試験よりも現実に近い環境を作り塗膜の密着性、耐食性を検証する。
耐湿試験:主に50℃95%の環境に120時間入れて塗膜状態を確認する。
冷熱サイクル試験:50℃95%に18時間、-20℃に3時間、23℃50%に3時間 これを1サイクルとして10サイクル繰り返し塗膜の状態を確認する。  
温度、湿度、時間、またサイクルは自由に設定可能

冷熱サイクル試験

冷熱サイクル試験

冷熱サイクル試験

冷熱サイクル試験

耐湿試験

耐湿試験

耐湿試験

耐湿試験

装置外観

装置外観

耐湿試験の結果

耐湿試験の結果

塩水噴霧試験機

鉄の素地及び塗膜も塩分に弱いといわれております。特に島国である我が国は塩害の被害も想定しなければなりません。

素材や製品の種類、設置場所を考慮してテストピースにクロスカットを入れ48時間~1000時間程度の試験を実施してクロスカット部分の腐食幅等を確認して耐食性を確認する。

塩水噴霧試験機

装置外観

装置外観

装置内部

試験中

試験中

試験結果

試験結果

試験結果

試験結果

衝撃試験機(耐おもり落下性)

先端が丸い円柱形のおもりを落下させ塗膜に対する曲げ及び伸びの抵抗性を評価します。

装置外観

装置外観

試験結果

試験結果

デジタルマイクロスコープ

不具合が起こった場合の原因の解明に20倍から2000倍まで塗膜表面や素材の表面を超精密に、場合によっては3D化して観察を行いμ単位での計測が可能

デジタルマイクロスコープ
デジタルマイクロスコープ
デジタルマイクロスコープ
SPCC材表面画像(1000倍)

SPCC材表面画像(1000倍)

高低表示

高低表示

プロファイル画像

プロファイル画像